2012年9月22日土曜日

まるで異なる解釈::どこから、こういう解釈が生まれるのだろう?

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 ●離島防衛のための共同訓練で上陸する、陸上自衛隊と米海兵隊の隊員=22日、グアム島アプラ港米海軍基地(共同)


 まるで異なる解釈がある。
ただ、どうしてこういう解釈がなされるのかが、わかりにくい。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/22 09:55
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/22/2012092200406.html

尖閣:「野田首相、戦略も戦術もない」
日本の政界でも「中国に完敗」の声


21日に民主党代表に再選された野田佳彦首相の尖閣諸島(中国名:釣魚島)国有化措置に触発された日中領土問題。
日本国内での中間評価は「日本の完敗」だ。
野田首相に対し「戦略も戦術もなかった」と批判の声が上がっている。
だが中国では
「日本の一方的実効支配を破り、共同管理レベルまで進むほどの成果を挙げた」
と評価されている。

(1)戦略不在で敵前分裂

野田首相の尖閣諸島国有化に対し批判が高まっている。
極右性向を持つ橋下徹大阪市長は21日
「(尖閣諸島国有化に)考え抜いた戦略、戦術というものが全然伝わってこない」
と批判した。
また、自民党の石破茂元防衛相は、中国の攻勢に日本政府がきちんと対応していないことについて
「国有化を一時留保する戦略も必要だ」
と述べた。

(2)中国の対応は総力戦・心理戦

中国はまるで準備されたシナリオでもあるかのように、多様な戦略と心理戦を駆使している。
「釣魚島領海基点」宣言や海洋監視船の派遣、軍艦派遣、東シナ海での軍事訓練など段階的に対応レベルを高める一方、反日デモや日本製品の不買運動、輸出入品の通関遅延など民間も動員した総力戦を繰り広げている。
「漁船 1000隻を釣魚島に出発させた」など誇張された情報を流して日本を混乱に陥れる心理戦も駆使。
読売新聞は、中国政府が漁船100隻に燃料費を支給して尖閣諸島に出航させたことを報じ、1000隻は誇張としている。

(3)領土問題には同盟国なし

日本は中国に対抗し、米国に助けを求めた。
米国は尖閣諸島が日米防衛条約の対象だということを確認しながらも
「領土問題は両国が平和的に解決すべき」
と一線を画した。
米国のこうした見解を把握した中国は、武力衝突の可能性を示唆したが、武力衝突を避けた。
日本が「中国包囲網の構築」のため協力を求めたオーストラリア・フィリピン・ベトナムも日中領土問題の前では何の助けにもなっていない。

(4)硬軟使い分ける中国

中国はまるで、すぐにでも戦争を始めるかのように日本に圧力を加える一方で、
同時に対話で問題を解決しようと手を差しのべている。
海洋監視船の大量派遣・反日デモ・経済報復の動きに圧倒された日本が、特使派遣を考慮するなど低姿勢を見せると、中国も対話の可能性を持ち出してきた。
中国の習近平国家副主席は 21日
「隣国との領土・領海・海洋権益紛争は友好的な交渉を通じ、平和的に解決する」
と述べた。


日本国内での中間評価は「日本の完敗」だ
という解釈がまったくわからないのだが。
海洋監視船の大量派遣・反日デモ・経済報復の動きに圧倒された日本が、特使派遣を考慮するなど低姿勢を見せると、中国も対話の可能性を持ち出してきた。
監視船の大量派遣というが、日本が50隻で中国が十数隻で、中国監視船は日本の巡視船に追いかけられて逃げまわっているだけである。
反日デモは全国同時多発デモという共産党にとっての悪夢を出現させている
この反日デモは政府の足元を危うくする方法を招き出したということだけでも政治的には大成功といっていい部類のものである。
とすると、経済的に制裁をうける状態になったということが、完敗ということになるのだろうと思うのだが。
人にはそれぞれの解釈がある。
どの面から見るかで評価が異なってくる。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/22 09:28
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/22/2012092200391.html

尖閣:中国の専門家「日本の一方的実効支配は終了」
「共同管理の局面にまで持っていく」


尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる最近の日中間の対立をめぐり、中国では
「日本による一方的な実効支配を破り、共同管理管理レベルにまで持ち込む成果を挙げた」
という評価が出ている。

中国国際問題研究所の曲星所長は21日、京華時報に寄稿した記事の中で
「日本側の国有化措置で触発された釣魚島の問題に、中国が船舶を大挙投入するなど積極的に対応したことで、実質的な共同支配の局面を作り出した」
と評価した。

また中国外交学院の蘇浩教授も21日、環球時報に寄稿した記事の中で
「これまでの状況展開を見ると、日本による一方的な釣魚島実効支配時代は既に終了した」
と述べた。

蘇浩教授は
「現段階で中国の目標は、釣魚島海域を中国と日本の共同管理、重畳管理状態に持っていき、釣魚島が紛争地域だという現実を日本に受け入れさせることにある」
と語った。


どう考えても
「日本の一方的実効支配は終了」なんて状態にはなっていないし、
「中国と日本の共同管理、重畳管理」にいくような動きはどこにもないのだが。
もし、尖閣を奪取されたら、取り戻す訓練もしている。
外務大臣は
「尖閣諸島については、国際法上、歴史上、疑いのないわが国固有の領土ということで、一片の疑問もない」
としている。

いったい、朝鮮日報の記事内容ははどこから紡ぎだされたものなのであろう。


2012/09/22 11:49   【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201209/CN2012092201001239.html



●離島防衛のための共同訓練で上陸する、陸上自衛隊と米海兵隊の隊員=22日、グアム島アプラ港米海軍基地(共同)

「離島奪還」日米が訓練公開 グアム、中国を刺激か 

【グアム共同】陸上自衛隊と米海兵隊は22日、米領グアムで行っている離島防衛のための共同訓練で、上陸する場面を報道関係者に公開した。 
敵に奪われた離島を奪還するとのシナリオ。

陸自は「特定の国や島を想定していない」としているが、尖閣諸島をめぐる日中の緊張が高まる中、中国にとっては刺激的な訓練となった。

22日朝、グアム島西部の米海軍基地内の海岸で、陸自と海兵隊の隊員が同じゴムボートに乗って上陸。
陸自隊員は、付近を制圧する想定で小銃を構えて移動した。

陸自と米海兵隊の共同訓練はこれまで、米西海岸や、日本国内の演習場で行われてきたが、初めて離島を使って実施。





サーチナニュース 2012/09/21(金) 21:44
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0921&f=politics_0921_031.shtml

尖閣で国際司法裁判所の必要性感じない 外相
        
玄葉光一郎外務大臣は21日、記者団から尖閣諸島をめぐる日中の問題について
「平和的事態の鎮静化ということで、法に基づいた平和的解決のあり方として国際司法裁判所を活用する。
日本が提訴あるいは中国からの提訴に受けてたつというような可能性について」
聞かれ、
「現時点において、国際司法裁判所云々という必要性は感じていない」
と明言した。

玄葉外務大臣は、必要性を感じていない理由として
尖閣諸島については、国際法上、歴史上、疑いのないわが国固有の領土ということで、一片の疑問もない
とした。






「ここに日本政府に丁重に警告する」


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