2012年9月20日木曜日

「多勢に無勢、逃げまわる中国監視船」:中国、3級戦闘準備態勢へ

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/20 09:18
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/20/2012092000616.html

尖閣:習近平氏、日米との対立激化を予告
   
中国を訪問しているパネッタ米国防長官は19日午前、北京の人民大会堂で中国の習近平国家主席と会談した。
紺のスーツに水色のネクタイという姿の習副主席は穏やかで余裕があるように見えた。
習副主席は冒頭、今年2月の訪米時にパネッタ国防長官が米国防総省に招いてくれたことに謝意を示した。
しかし、その後の45分間の会談では、決心したように尖閣諸島(中国名:釣魚島)の問題で強硬な発言を続けた。

習副主席は満州事変を挙げ、日本の軍国主義を批判。
日本による尖閣諸島国有化を「茶番」とし、米国にも尖閣問題に介入しないよう警告した。

習副主席は今年10月の中国共産党第18回党大会で胡錦濤国家主席から権力を引き継ぎ、10年間にわたり指導者の座に就くことが決まっている次期最高指導者だ。
その直前に当たる時期に外交上の慣例に反する言葉まで使って、強硬な発言を行ったことは、尖閣問題に対する中国側の不満を明確に伝えるためだったとみられる。

パネッタ国防長官の訪中は、梁光烈国防相の招きで実現したが、訪中直前には日本を先に訪問し、野田佳彦首相と会談した。
そこでは尖閣諸島が日米安保条約の適用対象に含まれると発言し、日本を支持する姿勢を示した。


「何もできない中国」のいらだちをアメリカに。
そんな感じだろうか。
強い態度をアメリカにみせることで、アメリカが
「まあまあ」

と仲介に入ってくれることを切に望んでいる、ということだろうか。
そして民衆にはアメリカが仲介に入った以上止む得ない、といった風のポーズを示して政府の姿勢に批判が出ないようにしようということだろう。



朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/20 09:19
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/20/2012092000621.html

尖閣:野田首相の歴史認識の甘さが日中関係を危機に   

尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる日中の対立が深まっている中、野田佳彦首相(写真)の歴史に対する認識の甘さ、現実に対する判断ミスが、日中関係を最悪の危機に追い込んだとの分析が出ている。
野田首相は「日本には戦犯はいない」として日本の侵略戦争が周辺国に与えた苦痛を否定し、そうした極右的な姿勢で周辺国と絶えず摩擦を引き起こしてきた。
野田首相は、選挙を意識して尖閣諸島の国有化を急いだ揚げ句、中国国内の反日デモに火を付けただけでなく、尖閣の実効支配さえも危うくしている。

■歴史に対する認識の甘さ

NHKは、野田首相がまるで意図したかのように「反日記念日」を選んで中国を刺激した、と報じた。
尖閣の国有化方針を発表した7月7日は、日中戦争の発端となった両国軍の衝突事件、盧溝橋事件(1937年)が起こった日だ。
また、国有化を正式決定した今月10日は、中国で「国恥の日」とされる柳条湖事件(1931年9月18日)が起きた日に近い。
柳条湖事件は、日本が南満州鉄道の線路を爆破し、中国軍による犯行と発表した謀略事件で、満州事変の発端となった。

■胡錦濤主席の警告をあからさまに無視

中国の胡錦濤国家主席は9日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での野田首相との立ち話で「領土主権を守るため、中国政府は決然とした態度で臨む」と警告した。
だが、野田首相は翌日の関係閣僚会合で尖閣の国有化を決定した。
東京福祉大学の遠藤誉教授は
「野田首相に露骨に無視されたことが、中国を強硬策に向かわせた」
と分析している。

■中国の内部崩壊論に執着

日本政府は防衛白書などで
「中国が貧富の差や民族対立などで内部崩壊する可能性がある」
と主張してきた。
そのため、反日デモは社会への不満を発散する事実上の反政府デモであり、中国当局は反日デモを認めないと誤った判断をしてしまった。

■中国も韓国のような国だと錯覚

李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(日本名:竹島)訪問と関連し、韓日通貨スワップの見直しを示唆するといった超強硬姿勢で支持率が上がると、野田首相は中国に対しても強硬発言を繰り返した。
ある専門家は
「野田首相は中国も、声明で争うなど外交戦で対応した民主主義国の韓国と同じだと思い込んだようだ」
と話している。
だが中国は違った。
軍部が戦争も辞さないと叫ぶ中、反日デモが暴徒化した。
中国が「力」で押してくるや、野田首相らは糾弾声明さえ出せないほどの低姿勢に転じた。

■日米同盟に頼った日本

野田首相は、日米同盟を根拠に米国が日本を守ってくれるものと期待した。
日本政府はことあるごとに、尖閣が日米安保条約の適用対象だということを確約するよう、米国側に要求した。
しかし、米国は原則的に他国の領土紛争には介入しない姿勢を取っている。


「野田首相に露骨に無視されたことが、中国を強硬策に向かわせた」
とあるが、まだ中国は何のアクションもとっていないのだが。

何が「強硬策」だったのだろう。
まさか、
「軍部が戦争も辞さないと叫ぶ中、反日デモが暴徒化した」
というのが強硬策だったというわけでもあるまいに。
あるいは漁船を海域に向かわせることが解放軍の作戦だったとも言えないだろう。
いったい強硬姿勢とは何なのだろうか。
野田首相に露骨に無視されたことが、
 中国を全国同時多発デモという共産党にとっての悪夢に引きずりこんだ
というのが、冷静な見方だろう。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/20 09:20
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/20/2012092000624.html

尖閣:日本、周辺海域に巡視船50隻を派遣

機関砲を搭載した1000トン級巡視船も含む
中国も史上最大規模の監視船などを派遣
   
中国と日本が、尖閣諸島(中国名:釣魚島)周辺海域に海洋監視船や漁業指導船などを競うように派遣し、緊張が高まっている。
日本の海上保安庁は、中国船の尖閣諸島周辺海域への進入を阻止するため、50隻の巡視船を派遣した、と朝日新聞が19日報じた。
これは同庁が現在保有する巡視船(121隻)の約半数だ。
巡視船の中には、40ミリ機関砲を搭載した1000トン級の「あそ型」巡視船も含まれている。
これに対し中国は、海洋監視総隊(海監総隊)の海洋監視船や農業省の漁業指導船など16隻を派遣した。
海上保安庁によると、19日午前の時点で中国船は尖閣諸島付近を航海しており、そのうち漁業指導船は24カイリ以内の接続水域に進入した。

香港の鳳凰テレビは
「今回派遣された監視船の規模は、中国の公的な船舶の運航としては史上最大規模だ」
と報じた。
現在、約20隻の中国漁船が、尖閣諸島から60カイリの海域で操業しているという。
一方、海上保安庁は「中国漁船は(日本の)領海には進入していない」と発表した。

一方、毎日新聞によると、中国の税関当局が日本からの輸入品に対する全量検査を行うケースが増加し、通関の手続きが遅れているという。
同紙は「領土問題をめぐる報復措置につながるのではないかと懸念する声も出ている」と報じた。
2010年9月、尖閣諸島周辺で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突する事件が発生した後、中国はレアアース(希土類)の日本への輸出を規制したり、日本製品の通関手続きを遅らせたりするなどの報復措置を講じている。

このほか、中国のインターネットユーザーによって、日本の総務省など19のウェブサイトが改ざんされ「釣魚島は中国の領土」という文章が掲載された。
また、日中両国の民間人の間でも衝突が起こっている。
神戸市にある中国人学校では、放火によるとみられる火災が発生し、また中国人が経営する飲食店のガラス窓が壊される事件も発生した。
香港では、散歩中の日本人夫婦が中国人とみられる男に暴行され、病院で治療を受けた。

一方、今月11日から反日デモが繰り広げられてきた中国各地では、19日にはデモがやや鎮静化した。
満州事変の発生から81年に当たる18日には、日中国交正常化以来最大規模となる反日デモが行われた。


「今回派遣された監視船の規模は、中国の公的な船舶の運航としては史上最大規模だ」
ということだが、総数16隻。

対する日本は50隻。
「50:16」、これではどうにも勝負にならない
当局の腰が座っていない。
日本の巡視船は中国のより2割がた大きくできている。
そのため、なにか小人を追いかける大人という感じがする。

「多勢に無勢、逃げまわる中国監視船」
と映る。
監視船がかわいそう。
中国政府のおざなりな周りの目だけを気にしている態度で、何か悲惨でもある。 



ANNニュース -1

 』


ANNニュース -2




朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/21 08:26
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/21/2012092100459.html

尖閣:近海に中国海軍、戦闘準備態勢を発令
   
日本政府が今月11日に尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化を発表して以降初めて、中国海軍の艦船が周辺海域に姿を見せた。
20日付中国紙・環球時報は、尖閣諸島の北北西80カイリ(約150キロ)の海上に中国海軍のフリゲート艦2隻が巡航しているのを日本の海上保安庁の巡視船が確認したと報じた。

フジテレビも政府筋の話として、中国軍の艦船が19日夜まで同じ海域にとどまっていると報じた。
これに先立ち、日本は大型巡視船「あそ」を尖閣諸島海域に派遣し、海上自衛隊を尖閣諸島近海に移動させた。
これにより、日中が海上で武力衝突を起こす懸念も浮上している。

中国人民解放軍は最近、七つの軍区のうち五つに
「3級戦闘準備態勢」
を発令した。

NHKは19日、中国の海洋監視船、漁業指導船など公船14隻が繰り返し尖閣諸島周辺海域を航行したのに続き、20日未明にも別の公船2隻が同海域を航行したと報じた。
18日から20日午前までに尖閣諸島周辺海域で発見された中国の公船は16隻に達した。
共同通信によると、うち4隻は尖閣諸島の接続水域(24カイリ)内にとどまっているという。

中国外務省の洪磊・副報道局長は19日の定例会見で、尖閣諸島の領海基線を発表したのは、日本の公船が中国領海に入れば、それを追い出すという意味かと記者に問われたのに対し
「われわれの固有の領海である釣魚島海域で主権侵害行為を阻止するのは当然のことだ」
と強調し、日本側と衝突する可能性を否定しなかった。

現在ベルギーを訪問している中国の温家宝首相は同日、現地の中国系住民と会見した席上
「日本当局が釣魚島でおかしなことをしているが、全世界は釣魚島が中国の神聖で固有の領土だということを知るべきだ。
われわれは主権と領土に関する問題では強硬な姿勢を保ち、少しも譲歩しない。
民族にとって尊厳、独立より重要なものはない」
と述べた。


  「3級戦争準備態勢」とはなにか、は下の記事にあった。


東亜日報 SEPTEMBER 21, 2012 07:47   
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2012092160388

中国軍艦が尖閣に接近、日本海自も付近へ移動

日本と中国が尖閣諸島(中国名・釣魚島)に軍艦を派遣するなど、軍事的緊張が高まる一方、交渉と対話も同時に模索しており、「ツートラック」戦略を駆使する動きを見せている。

日本のフジテレビは20日、政府筋の話として、尖閣諸島の北西150キロメートルの海上に中国の軍艦2隻が現れたと報じた。
中国の軍艦が尖閣一帯に接近したのは初めて。
中国は19日、尖閣海域に海洋監視船と漁業指導船16隻を派遣し、今後常時配備する考えだ。

日本も18日から尖閣海域に40ミリ機関砲を装着した1000トン級の「あそ」をはじめ、50隻の巡視船を集中配備し、海上自衛隊も付近に移動させた。
現在、尖閣周辺の半径111キロメートル内には23隻、235キロメートル内には約700隻の中国漁船が操業している。
このため、取り締まりによって偶発的な衝突が発生する可能性もある。

読売新聞は20日付で、
中国の7軍区のうち5軍区が、戦闘準備態勢3級(総4級)に突入したと伝えた。
1級戦争準備態勢は戦争投入直前に発令されるもの。
3級は将兵の休暇と外出禁止、装備の監査などの段階だ。

日本政府は、中国人の反日デモで受けた財産被害に対して賠償を請求する方針だ。
日本の野田佳彦首相は19日、テレビ朝日に出演し、
「尖閣国有化の意図を説明するために中国に特使を送ることを検討している」
と明らかにした。
中国外務省の洪磊報道官は20日、
「日本との対話を続けつつ、釣魚島に対する断固たる中国の立場を伝える」
と明らかにした。


  いよいよですね。
日本はすでに首相より非常に備えるようにとの訓示が出て、自衛隊はすでに準備を終えていると言われている。
中国としてもなにもしないでは、格好がつかない。
自衛隊はいつでも尖閣へ行かれるようになっているらしいが、これから解放軍の戦闘準備が行われていくのであろう。
ただ逃げまわっているだけでは巡監船がかわいそうだ。
すくなくとも小さな軍事接触が行われないと、この問題解決をみないのではなかろうか。





「ここに日本政府に丁重に警告する」



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