2012年9月19日水曜日

アメリカは中国からの要請があれば、いつでも仲介の労をとります

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/19 08:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/19/2012091900546.html

日中関係悪化、問われる韓国外交のバランス

 日本と中国の対立が高まれば高まるほど、韓国外交のバランスが取りにくくなると指摘する声がある。
 韓米日の3カ国による協力を維持しながらも、最大の貿易相手国で北朝鮮問題などにおける戦略的重要性が大きい中国との関係強化を図らなければならないというジレンマが生じるためだ。

24日からPSI演習

 北東アジアで日中の対立が高まる中、24日から大量破壊兵器の拡散防止構想(PSI)の演習が韓半島(朝鮮半島)付近で行われる。
 PSIは米国の提案によるもので、韓国は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下では事実上参加しなかった。
 韓国がPSI演習を行うのは今回が初めてだ。
 今回の演習には米国、日本、オーストラリア、シンガポールも参加する。

 大量破壊兵器の開発につながる物質を積んでいると疑われる船舶を海上で阻止する演習には、日本の海上自衛隊の艦船も参加する。
 日本以外の参加国の艦船はいったん釜山に入港後に演習海域に移動するが、日本の駆逐艦(4000トン級)は釜山には入港しないことになった。

 中国は米国主導のPSI演習にピリピリしている。
 中国を包囲するための演習と取られているためだ。
 韓国政府は今回の演習について、海上警察が管轄するものであり、中国を念頭に置いたものではないと事前に中国側に説明したとされる。 

日本による侵略問題で韓中協力

 韓中は日本による侵略を受けたつらい歴史を共有している。
 それゆえ韓中が事前に調整しなくても、領土問題などが起きれば、韓中は自然に共同歩調を取るような状況が形成されている。
 今年8月に李明博(イ・ミョンバク)大統領が独島(日本名・竹島)を訪問後、日本が韓国に独島問題で挑発を続けている局面で、
 中国が尖閣諸島(中国名・釣魚島)に対する領有権を主張し、日本に強い圧力をかけると、韓国は苦しい立場に追い込まれた。

 これについて、韓国・国立外交院の尹徳敏(ユン・ドクミン)教授は
 「日中はいずれも貿易面などで韓国の重要な相手国であり、日中が対立しても韓国にとって良いことはない」
と指摘した。
 国民大の李元徳(イ・ウォンドク)教授(日本学)は
 「3カ国の間で経済の複雑な分業体制ができ上がっており、日中がぶつかれば韓国に利益がもたらされる構造ではない」
と分析した。

 独島問題に対する悪影響を懸念する声もある。
 韓国外国語大のナムグン・ヨン教授は
 「日本が尖閣問題で中国と摩擦を起こしながら、日本式の愛国・民族主義で(独島問題に)さらに強く出てくる可能性がある
と懸念した。

中国との対立防げ

 中国は2000年、韓国政府が年間900万ドル(現在のレートで約7億円、以下同)相当の中国産ニンニクにセーフガード(緊急輸入制限措置)を取ったことに対抗し、韓国製の携帯電話端末、ポリエチレン年間5億ドル(約390億円)相当の輸入を差し止める報復措置を取った。
 中国は最近日本に取っているような強圧的な措置をいつでも韓国にも取ることが考えられる。

 誠信女子大のキム・フンギュ教授は
 「日本と韓国の違いは、韓国の貿易依存度が非常に高く、中国の経済制裁に弱い点だ。
 尖閣諸島や独島はもはや2国間の問題ではなく、複雑な外交方程式で解決策を探らなければならない」
と指摘した。

 翰林大国際大学院のキム・テホ教授は
 「中国と日本のいずれかを支持しても有利にはならない。
 表面的にはいかなる立場表明もすべきではない」
と主張した。


 韓国は難しい立場にある。
 尖閣と竹島は逆の立場にある。
 尖閣に中国が圧力をかけるということは、竹島に日本が圧力をかけられる、ということでもある。
 中国のやっていることをそのま日本は竹島にコピーできるということである。
 でも、韓国は「中国にやめてくれ」とはいえない。
 韓国は中国に依存する経済体質を作ってきた。
 中国がクシャミすると、肺炎を起こしてしまう。
 なにがなんでも中国ベッタリでないと生きていけない。
 反日感情が韓国をそういう体質にしてしまった、ということだろう。



朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/19 08:56
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/19/2012091900542.html

【社説】日本と中国は今こそ歴史から教訓を得よ

 中国が、日本と領有権争いをしている尖閣諸島(中国名:釣魚島)周辺の海域で事実上の実力行使に乗り出し、18日には1000隻以上の漁船を、日本が自国の領海と主張する同海域周辺に送り込んだ。
 中国政府は自国の漁船を保護するという名目で、海洋監視船10隻と漁業指導船1隻を現場の海域に送り、日本はこれに対抗して海上保安庁の大型巡視船7隻を送ると同時に、海上自衛隊の護衛艦やP3C哨戒機を周辺海域に移動させている。
 一歩間違えて双方が過剰な対応に出た場合、直ちに武力衝突が起こりかねない雰囲気だ。
 81年前に日本が日中戦争の引き金となった柳条湖事件を引き起こした18日、中国ではおよそ100都市で大規模な反日デモが行われた。

 今月11日に日本政府が尖閣諸島を国有化すると、中国では大規模な実力行使をちらつかせる発言が相次いだ。
 中国政策科学研究会の彭光謙会長は14日
 「自衛隊が釣魚島周辺に侵入してきたら、それに応じた措置を取るべきだ。
 日本は戦略的に中国の相手となるレベルにない」
と豪語した。
 人民日報も18日付で
 「中国は実力で釣魚島の主権を守る」
と報じた。

 中国は2010年に国内総生産(GDP)が5兆8786億ドル(約463兆2000億円)に達し、同5兆4742億ドル(約431兆3000億円)の日本を抜いた。
 また昨年公表された中国の国防予算は1064億ドル(約8兆4000億円)で、同563億ドル(約4兆4000億円)の日本の2倍に達する。
 英国の軍事情報会社のIHSジェインスは、2015年には中国の国防予算は2382億ドル(約18兆8000億円)となり、日本の4倍になるものと予測している。
 しかし短期間の極地戦では、GDPや国防予算よりも武器の性能や訓練の精度が勝敗や優劣を左右するケースが多い。
 そうなると、中国の方が有利とは必ずしもいえない状況となる。

 尖閣諸島をめぐる両国の領有権争いは、日本が国有化することで拡大・悪化したのは事実だ。
 一方、問題が表面化すると
 中国は直ちに武力をちらつかせ、自国の軍事力を誇示しているが

これは成熟した国の責任ある態度とはいえない。
 中国がここからさらに一歩踏み込んだ対応を取り、日本がこれに対抗した場合には、統制不可能な事態になることは避けられない。

 中国は南シナ海でもベトナムやフィリピンと領土問題を抱えており、中国との対立を深める東南アジア諸国は米国との軍事的・外交的な関係を強化している。
 日本の玄葉外相も17日「尖閣諸島は日米安全保障条約の適用対象」と発言し、中国が武力を使用した場合、米軍がこれに介入することを明言した。
 そうなると、米国と中国が正面から対決し、中国と日本の対立が東アジアと世界の秩序を揺るがす事態を招いてしまう。

 両国は今なお領土拡張の野心を持ち、また自国の軍事力を過信しているが、双方の国民を流血と災難に引きずり込んだ過去100年の歴史を今こそ思い起こし、自制力を発揮しなければならない。





朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/19 08:57
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/19/2012091900544.html

中国が大陸棚問題で韓国と連携姿勢、日本をけん制か

 尖閣諸島(中国名:釣魚島)領有権をめぐり日本と対立している中国が、東シナ海の大陸棚境界画定問題で韓国と連携する姿勢を見せている。

 ソウルの複数の外交筋によると、中国は16日、東シナ海の一部海域での大陸棚拡張を求める大陸棚境界案を国連の大陸棚限界委員会(CLCS)に提出する方針を発表したが、発表前にこの方針を韓国政府に伝えてきたという。
 中国は、韓国政府が今年7月、沖縄トラフ(沖縄近海の海溝)付近の大陸棚に対する科学的・技術的権利の認定を求める要請書をCLCSに提出することを決めた際
 「重複した大陸棚の問題については韓日両国共同の利害関係がある」
との姿勢を韓国側に伝えてきた。

 ソウルのある外交筋は
 「中国の最近の対応は、東シナ海の大陸棚境界画定問題で韓国との連携を希望していることを明確にしたものだ」
と説明した。

 中国のこうした措置は、尖閣諸島を自国の領海の基点に指定したことに続くもので、日本にさらに圧力をかける狙いがある、と消息筋は分析している。
 中国は、韓国と連携し、沖縄トラフで断絶している大陸棚までの権利の認定を受けた上で、韓国との最終交渉で大陸棚の境界を画定するのが有利だとみているようだ。

 韓国政府は、東シナ海の大陸棚問題で中国と足並みをそろえることで、対日交渉力を高められると見込んでいる。
 だが、日中の対立が極度に悪化している中で、中国の味方をしていると誤解されないよう、慎重を期すべきとの意見も少なくない。

 韓国政府は、沖縄付近まで広がる大陸棚1万9000平方キロメートルに対する権利を認めてもらうため、近くCLCSに関連書類を提出する方針だ。
 この水域は、韓日大陸棚協定(南部協定)で定められた共同開発区域の一部で、韓国の陸地面積の約20%に当たる。

 一方、日本は韓国と中国の大陸棚拡張推進に同意できないとしており、摩擦が予想される。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/19 09:28
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/19/2012091900668.html

尖閣:米国防長官「合同演習に中国を招待」

米国がリムパックに中国を招待したワケは
中国「釣魚島を日米安保条約の適用対象に含めるのは断固反対」

 尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる日中間の摩擦を緩和するため、日本に続き中国を訪問したパネッタ米国防長官は、訪中2日目の18日、中国の梁光烈国防相との会談後に行われた共同記者会見で
 「2014年の環太平洋合同演習(リムパック)に中国を招請する」
と明らかにした。
 パネッタ長官はさらに「米国は中国とアジア太平洋諸国との交流強化を積極的に支援する」と述べた。

 リムパックは、米国の太平洋軍司令部の主導で2年ごとにハワイ沖で実施される軍事演習で、今年も6-8月に韓国、日本、フィリピンなど22カ国が参加して行われた。
 だが米国は、ロシアを招待したものの、中国は今回も招待せず、中国が「リムパックは中国を封鎖するための演習」だとして強く反発していた。
 パネッタ長官が中国に対し、リムパックに招待する意向を伝えたのは、米国のアジア回帰戦略に対する中国の警戒心を弱めると同時に、中国と日本、東南アジア諸国との間で激化する領土紛争を緩和させるための措置だ、と専門家はみている。
 中国がリムパックに参加すれば、日本やフィリピンなど紛争相手国の海軍(海上自衛隊)と共に演習を行うことになる。

 梁国防相はこれについて
 「釣魚島をめぐる紛争激化を誘発した責任は完全に(国有化を断行した)日本にある」
として
 「われわれは事態を見守りながら、さらなる対応を保留している。
 中国も平和的な交渉を通じ、この問題が解決されることを希望する」
と述べた。
 だが、梁国防相は
 「米国が釣魚島を日米安全保障条約の適用対象に含めることについては、断固反対する」
として、米国に対し
 「いずれか一方の肩を持たないという約束を厳守することを望む」
と求めた。

 パネッタ長官は17日、訪中に先立ち東京で行われた記者会見で、日中両国に対し、尖閣諸島問題について冷静さと自制を求め、外交的手段で事態を解決するよう促した。

 中国は、就任後初めての訪中となったパネッタ長官を特別待遇で迎えた。
 17日午後に北京に到着したパネッタ長官は、中国人民解放軍の馬曉天・副総参謀長の出迎えを受けた。
 19日には、約2週間にわたり公の場に姿を見せていない中国の次期最高指導者、習近平国家副主席と会談する。

 米中両国は、習副主席とパネッタ長官の会談が実現するよう、同長官の訪中日程を1泊2日から3泊4日に延長した。
 これは上海の地方紙「東方早報」が報じた。パネッタ長官は習副主席との会談後、山東省青島にある中国の北海艦隊本部を訪問し、中国の軍艦や海軍施設などを視察する。


 アメリカの中国招待は、
 「アメリカは中国からの要請があれば、いつでも仲介の労をとります
というサインである。
 袋小路に迷い込んだ中国に残されたのは軍事衝突しかない。
 だが、それをできるほど中国は強くはない。
 国内、つまり足元がフラフラしている。
 そんな状態で開戦すれば、日本のいいエジキになってしまう。
 それをアメリカは知っているし、中国も知っている。
 そこで、中国を招待するというジェスチャーで、
 「もし要請があるなら」
どうぞ言ってください、というわけである。
 アメリカのやりそうなことだ。
 戦争の犬はしたたかである




朝日新聞デジタル 記事2012年9月19日17時53分
http://www.asahi.com/international/update/0919/TKY201209190349.html

反日デモで米大使の車被害 北京、50人に囲まれ破損

 北京の米国大使館によると、反日デモが行われていた北京で18日午後、ゲーリー・ロック駐中国大使が乗った車が約50人のデモ隊に取り囲まれ、車が一部破損した。大使にけがはなかった。

 米国大使館は、1万人前後のデモ隊が抗議活動をした日本大使館に近く、公務を終えて大使館に戻ろうとした大使の車が巻き込まれた模様だ。 
 米国が日本と緊密な同盟関係にあることから、中国人の怒りの対象になったとみられる。 
 米国大使館は18日、中国外務省に懸念を伝え再発防止を求めた。(北京)




 「ここに日本政府に丁重に警告する」


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