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CNNニュース 2012.09.25 Tue posted at 15:20 JST
http://www.cnn.co.jp/world/35022213.html
台湾漁船団、日本の領海を出る 尖閣沖に侵入
(CNN) 数十隻の漁船と6隻の巡視船からなる台湾からの船団は25日、沖縄県の尖閣諸島沖の日本の領海に一時侵入した。
海上保安庁が明らかにした。海上保安庁が退去を警告し、正午ごろまでに船団は領海を出たという。
これとは別に中国の監視船10隻も付近を航行しているが、領海には侵入していないという。
台湾の通信社CNAは、最大100隻の漁船が10隻の巡視船とともに尖閣諸島に向かっていると伝えていた。
CNAによれば、台湾海岸巡防署の王進旺署長は、今回の漁船団について、尖閣諸島に対する主権を支持するための過去最大の行動だと述べたという。
尖閣諸島については、台湾と中国も領有権を主張している。
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2012年9月25日15時28分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120925-OYT1T00898.htm
逃げ回る・割り入る・放水の応酬…尖閣緊迫
●領海内で放水しあう海上保安庁の巡視船(左)と台湾の巡視船(25日午前、読売機から)=清水健司撮影
白波を立てながら、台湾漁船に水を放つ海上保安庁の巡視船艇。
それを避けようと逃げ回る台湾漁船。
間に割って入る台湾当局の巡視船――。
台湾の漁船団と巡視船の計約50隻が領海侵入した尖閣諸島(沖縄県石垣市)魚釣島沖では25日朝、退去を求める海上保安庁と台湾の巡視船が放水で応酬するなど、一時緊迫した状況となった。
「釣魚台(尖閣諸島の台湾名)は台湾のものだ」。
台湾漁船は、尖閣諸島の領有権を訴えるのぼりなどを掲げ、日本の国有化への抗議をアピールしながら、魚釣島を目指して東に進んだ。
一方、30隻を超える巡視船艇を出動させ、異例の対応で臨んだ海保。
無線や電光掲示板を使って領海から退去するよう警告を繰り返した。
巡視船で漁船団を取り囲みながら、小型の巡視船艇が漁船の船首側に回り込み何度も放水。漁船を護衛するように並走していた台湾の巡視船は、その間に割って入ったり、海保側に放水したりした。
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台湾の巡視船・漁船はまともに抗議活動をしている。
なのに中国はどうした。
なにしているんだろう。
1000隻の漁船団を組んで脅しにかかったはずだが。
中国は口ではデカイことを言うが、本当になにもしていない。
というより何もできない。
漁船団の1割を尖閣海域に侵入させても100隻にはなる。
がそれをする様子はない。
なぜか。
理由は簡単。
できない。
仮にもし、そこに漁船団を送り込んで、ちょうど台湾の漁船団に見られたような映像が中国で放送されたらどうなる。
いっとき静まっていた中国国内が再沸騰する。
今度は具体的な動きを目で見える形で示されることになるから、沸騰は更にバージョンアップする。
デモは荒れ狂い、暴動が発生する可能性がある。
もしここで漁船の一部が上気して日本の巡視船に体当たりを敢行したらどうなる。
一隻ならまだしも三隻、四隻と複数が体当たりをやる。
そんな映像が流れたらデモ隊は勇気百倍で警官隊に衝突する。
その体当たりで、船から転落して漁民が死んだりしたら。
もはや収拾できなくなる。
そのまま、政府転覆運動にまで発展する可能性が非常に高くなってくる。
よって、中国政府は漁船団を絶対に尖閣海域に入れたくはない。
巡監船はコントロールされた動きができる。
しかし漁船団はそうはいかない。
当局の命令を無視して一気に突っ走ってしまうことになる。
まして、それが100隻ともなるとほとんど制御がきかなくなる。
勝手きままに日本の巡視船に特攻を試みることになるかもしれない。
そんな映像が中国国内で放送された、これも悪夢になる。
よって口ではデカイこといっても、中国は尖閣海域では何もできない。
動きたくても動けないという不満を抱えている。
できることといえば十数隻の巡監船をチョコチコいれて、
日本の巡視船に追われて逃げまわることである。
一方の台湾漁船は勇敢である。
「ここはオレたちの漁場だ」
というわけで勇気凛々である。
でもこの行為、中国にとってはハタ迷惑。
台湾の漁船が日本に果敢にアタックしているのに、中国当局は何もできないのか、
という国内世論が高まる。
もし、漁船が沈没したり、犠牲者が出たりしたら大事になる。
中国は台湾を自国だと考えている。
よって、台湾の漁船に犠牲がでたということは中国の漁船団が日本にやられた、と判断する。
これも、国内の怒りを沸騰させる。
抗議行動が中国各地で行われることになる。
今回は犠牲者がでなくて、中国当局はホッツとしているだろう。
それでも、台湾漁船団が民衆の怒りとして特攻を繰り返したのに、中国政府反は何をしているのかという抗議が沸き起こることは必至である。
まったく、中国政府にとってはありがた迷惑な台湾漁船の動きである。
なんとか、国内の反日デモを沈めたのに、今度は海域からの爆弾か、というわけである。
中国政府は辛い立場にあり、一時も安穏できない。
それでも、声高にラッパを吹かねばならない。
前項でみたように、
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両国が戦争に突入する可能性はかなり低い。
それよりも危険性が高いのは、海上で予期しない衝突が発生し犠牲者が出る可能性である。
これにより報復攻撃への圧力が強まるとみられる。
ただ、それでも本格的な軍事的対立が起こる前に、両国政府が対応措置を取ることが予想される。
豪シドニーのローウィー国際政策研究所のリンダ・ジェイコブソン氏は、
「真のリスクは海上での衝突で死者が出ることだ」
とし、国家主義的な感情が急激に高まると指摘。
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とある。
日中に台湾がからんできている。
中国は海上での犠牲者が出ることを怖れて、絶対に海域には漁船を入れないだろう。
台湾は中国の思惑など知ったことかと突撃を繰り返すかもしれない。
日中開戦のキーはもしかしたら台湾が握っているかもしれない。
日本は台湾に犠牲者がでないように、慎重に対応せざるをえなくなる。
中国当局が民衆の圧力を抑えきれずに、漁船団をこの海域に侵入させたらどうなる。
日中双方とも開戦の心づもりをもつことになるだろう。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年9月26日 11時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64983&type=0
<尖閣問題>
日本の巡視船と衝突した台湾船舶群に、「よくやった」と称賛の声―中国
2012年9月25日、尖閣諸島の海域で、日本と台湾の巡視船が衝突した。台湾の漁船や巡視船が日本の領海内に入ったため、海上保安庁の巡視船と放水しあう事態となったもの。
日本による尖閣諸島国有化以来、同海域でこうした物理的衝突が発生するのは初めて。台湾・今日新聞の報道。
台湾の漁船およそ40隻と海上警備隊の巡視船12隻に対し、海上保安庁の巡視船・小型巡視艇30隻。当初は台湾の船舶に対し、領海外に出るよう拡声器で警告したが漁船が聞き入れられなかったため、高圧ホースで放水した。
台湾の巡視船もこれに応戦するように放水。
応酬は約20分間続いた。この時、台湾の漁船は魚釣島まで3海里の地点まで迫っていた。
中国では外交部が
「中台が協力して尖閣問題にあたるべき」
との立場を表明しているが、今回の衝突に関して、中国の一般からも
「台湾はよくやった」
との声が挙がっている。
しかしながら、中国国内でこのニュースが報じられる際、中台間に横たわる主権問題には触れないよう、台湾の船舶に掲げられた台湾国旗(中華民国の青天白日満地紅旗)は画面に映されなかった。
』
こういう声が大きくなればなるほど、中国政府は苦境に陥ってしまう。
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2012年9月26日21時23分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120926-OYT1T01179.htm
台湾船の領海侵入、馬総統が絶賛
【台北=源一秀】台湾の漁船と巡視船が沖縄県の尖閣諸島沖で領海侵入した事件で、台湾の馬英九(マーインジウ)
総統は26日、台湾軍関係者との会合の席上、
「釣魚台(尖閣諸島の台湾名)が我が領土であることを世界に誇示した」
として、尖閣に向かった漁民を絶賛した。
海上保安庁の巡視船に放水するなどした巡視船乗組員についても「全力で漁民の安全を守った」とたたえた。
また、馬総統は
「(日中台には尖閣をめぐる領有権)問題が存在することを認めるべきだ」
と日本をけん制。
改めて、主権を棚上げにした尖閣沖の共同資源開発を求めた。
』
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レコードチャイナ 配信日時:2012年9月28日 17時7分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65039&type=0
<尖閣問題>
ついに強気に転じた台湾、だがその先に待っている代償とは?―中国メディア
2012年9月28日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題をめぐる対応で「口だけで行動が伴っていない」との批判を受けていた台湾の馬英九(マー・インジウ)総統が同海域に漁船団を送り込み、強気の姿勢に転じた。
だが、その先に待っている代償とは?福建省のニュースサイト・東南網が伝えた。
2008年の就任から一貫して「和中、友日、親米」路線を歩んできた馬総統。
中国本土政府が「民族の大義に基づき、ともに保釣(尖閣防衛)活動を」と何度けしかけても、これまではほとんど無視に近い状態だった。
日米との関係を考えれば、中国本土のような「少し仕方がない。
そうかといって、日本政府による国有化を認めるわけにもいかない。
そこで、口頭では威勢のよいことを言い続けてきたものの、実際の行動が伴っていないとの批判を受けるように。
そのため、ついに漁船団を同海域に送り込み、漁民や巡視船乗組員らを総統府に招いてねぎらうという強気の姿勢に転じざるを得なかった。
だが、台湾の本当の戦いはこれからだ。
中国は日本と対立しても十分に耐えられるだけの実力があるが、
台湾が日本との関係をこじらせるのは致命的だ。
弱り切った経済にさらなる追い打ちをかけることになる。
台湾がこのまま「保釣(尖閣防衛)」の深みにはまっていけば、いつの間にか
中国本土との「政治的な話し合い」が始まっている
ことになるかもしれない。
』
台湾から東日本大震災で受けた援助の有難味は日本人の誰もが知っている。
今回の行為はそれを踏みつぶしてしまうことになる。
おそらく、日本は
「これで、チャラだ」
ということで幕を引くであろう。
今後は、東日本大震災以前の状態で台湾に接していくことになるだろう。
『
毎日新聞 2012年09月26日 19時50分(最終更新 09月26日 23時52分)
http://mainichi.jp/select/news/20120927k0000m030053000c.html
尖閣海域:台湾漁民「日本の管理は厳しい」
●沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の領海に侵入した台湾漁船(下)と並走する海上保安庁の巡視船=沖縄県・尖閣諸島魚釣島の西沖約8キロで2012年9月25日、本社機「希望」から撮影
【台北・大谷麻由美】沖縄県・尖閣諸島(台湾名・釣魚台)の領海に、台湾の漁船団と巡視船が侵入したことで、台湾では「主権を示せた」と盛り上がりを見せている。
一方で漁民の間では「日本の管理は厳しい」と、冷静な反応もあり、尖閣海域で今後、台湾漁船の違法操業が拡大するとは言いきれないようだ。
新北市の遊漁船「新宏達16号」の蕭天賜(しょう・てんし)船長は毎日新聞の取材に
「私も16年前まで釣魚台防衛運動に参加して、抗議船で出港していた」
と明かした。
かつて、尖閣諸島の領海内で操業したこともあるが、
「あっという間に近づいてきた海上保安庁の巡視船から警告を受けた」
と話す。
尖閣諸島海域での漁について
「この海域は高価な魚が多く、漁業に行きたい気持ちはある。
でも、海上保安庁に捕まるのが怖くて行けない。
今回の漁船団をきっかけに、日本側は更にパトロールを強化するはずだ」
と話し、危険を冒して出漁する意思はないとした。
また、基隆市の漁船船長も台湾紙・リンゴ日報の取材に
「釣魚台の近くには行きたいけど捕まりたくないから、釣魚台から20カイリ(約37キロ)以上離れた海域でしか操業はしない」
と話す。
台湾の海岸巡防署(海上保安庁)によると、台湾の漁船が昨年、尖閣諸島の領海と接続水域の約44キロ以内で、日本側から警告を受けた回数は22回。
今年1〜8月は13回に上る。
宜蘭県の漁業組合「蘇澳(そおう)区漁会」によると、尖閣諸島の領海内での操業が可能となったら、蘇澳区漁会の年間漁獲高は10億〜20億台湾ドル(約26億〜52億円)増える見込み。
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「ここに日本政府に丁重に警告する」
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