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●12日、日本政府が尖閣諸島を正式に国有化したことに対し、中国紙・環球時報は社説で「日中の友好関係は完全に崩れ去り、大きな軋轢の時代に突入せざるを得ない」と論じた。
写真は尖閣の日本国有化を伝える中国の新聞。
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年9月13日 7時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64596&type=0
<尖閣問題>日中友好は完全に崩壊し、大きな軋轢の時代に突入―中国紙
2012年9月12日、日本政府が尖閣諸島(中国名・釣魚島)を正式に国有化したことに対し、中国紙・環球時報は社説で
「日中の友好関係は完全に崩れ去り、大きな軋轢の時代に突入せざるを得ない」
と論じた。以下はその概要。
11日、尖閣の所有者と日本政府の間に売買契約が成立し、まさしく日中関係の“9・11”となった。
70年代の国交正常化以来40年間、無数の風雪に耐えてきた友好関係は、これで完全に崩壊した。
両国が再び敵視し合う民族となることは避けがたく、日中関係は大きな軋轢の時期に突入せざるを得ないだろう。
日本は中国の“代々の仇”であり、衰退の過程に入りつつある先進国である。
両国の力関係には現在、歴史的転換が起こりつつある。
両国の関係がこれ以上悪化しても、中国は自国の利益を損なわない十分な準備が整っているはず
である。
日本は米国の同盟国であるが、日中友好がかつて日米同盟を揺さぶったことはないかわりに、中国にとっての政治的意義も大きくはない。
経済面でも、日本の対中依存度は中国の対日依存度を上回っており、
政治的対立が中国経済に与える損失も限られている。
軍事面では、中国は核保有国であり、日本に対し抑止力を維持している。
当然、日本が米国の容認の下で新たに軍事強化し、核武装する可能性はある。
ただし、例えそうであったとしても、中国に及ぼす脅威には限度がある。
中国には多くの対抗手段を持っているし、
周辺諸国も日本の軍拡を牽制する
はずである。
日本の中国に対する態度と、米国やロシアに対する態度を比較すると、日本は弱い者には強気で、強い者には弱腰の国家であることを示している。
中国の力量に畏敬の念を抱けば、日本も初めて中国との外交姿勢を真剣に変化させるだろう。
その時が日中友好の新たなスタートとなるかもしれない。
ただし、このプロセスが順調に進んだ場合でも、約30年の年月が必要だろう。
』
「中国の力量に畏敬の念を抱けば、
日本も初めて中国との外交姿勢を真剣に変化させるだろう」
中国の論理は力による恫喝だから、結果としてそうなってしまう。
「中国がとる方法を、日本もとる」はずだ。
こういう「はずだ」という考えかた、つまり自分の考えるように相手も考えるという発想が、中国政策の根底にある。
たとえば
「両国の関係がこれ以上悪化しても、中国は自国の利益を損なわない十分な準備が整っている、はず」
「周辺諸国も日本の軍拡を牽制する、はず」
「はず」の論理で希望的観測を述べ、あたかもそれが真実のように振る舞う幼稚さが、なんとも可愛らしい。
「がんばれよ!」
世の中「はず」「はず」「はず」で、「うまくいくはず」だ。
環球時報も文力が落ちたということだろう。
下などその最たるもの。
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年9月13日 11時55分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64598&type=0
<尖閣問題>
死屍累々でもおかしくなかった、
日本の挑発に理性的に応じてきた中国―中国紙
2012年9月12日、環球時報は海軍軍事学術研究所法律研究室の●広梅(シン・グアンメイ、●は刑の左に都の右)主任のコラム
「もし中国が日本式に尖閣問題を処理していたならば、死屍累々となっていただろう」
を掲載した。以下はその概要。
日本は尖閣諸島(中国名・釣魚島)を「領土問題のない島嶼」扱いし、所有者からの貸借や官僚の上陸、島の12カイリ以内の巡視や国有化といった勝手な振る舞いを続けてきた。
もし中国が今の理性的なやり方ではなく、日本式の方針を取っていたならば、死屍累々の戦いとなっていたことだろう。
領土主権維持に懸ける中国の決意は一貫している。
私たちは朝鮮半島で米国と戦い、そして日本の侵略者と8年にわたる死闘を繰り広げた。
今、中国をめぐる情勢は好転している。
1.恐れるものは何もないし、
日本が正しい道に戻らないのであれば、
2.中国は官僚を派遣し上陸させ、
3.島の12カイリ以内を巡視し、
4.釣魚島を個人に貸し出し、
5.釣魚島の戸籍を認めるまで。
6.何も抑制する必要はない。
』
「そうとも言う!」
と叫ぶクレヨンしんちゃんレベルである。
自己陶酔するのはいいが、もう少し説得性というものを考慮して欲しいのだが。
この程度のレベルでも「環球時報」に載ってしまうほど、文力が落ちているということなのであろうか。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年9月13日 17時56分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64626&type=0
<尖閣問題>
「弱腰政府に代わって立ち上がれ」
「内政問題のほうが急務」、
割れる世論―米メディア
2012年9月11日、日本政府による尖閣三島国有化を受けて、中国ではますます反日感情が高揚していると伝えられる。
各地で抗議活動も行われているようだが、米国営放送ボイス・オブ・アメリカは、
「中国国民の一部は、領土拡大よりも国民の生活を改善しなければ意味がない」
と考えていると伝えた。
記事は北京や上海、香港などで行われたデモの様子を伝えた。
一部の参加者が「打倒日本帝国主義」
「首をとられても、血を流しても、釣魚島(尖閣諸島の中国名)だけは失えない」
など激しい言葉で抗議を示す様子や、日の丸を焼いたり、日の丸めがけて子供に放尿させたりなどの過激な行為に及んでいると報じた。
四川省成都市でデモに参加したある市民は、
「政府が弱腰なので、我々が立ち上がらなければ。
今の政府は汚職にまみれ、腐敗している。
重々わかっていることだが、それでも構わない。
民族の興亡は、我々国民にも責任があるのです」
と、興奮気味に語った。
一方で、記事は
「こうした反日デモが全国的に拡大しているわけではない」
と指摘する。
中国東北地方・遼寧省丹東市在住のある男性はボイス・オブ・アメリカの取材に応え、
「私の地元では反日デモをまだ見ていない。(外交問題などが取りざたされるたびに)いつも思うが、
これは国民の目線をそらすのが目的ではないだろうか。
中国には急務を要する内政問題が山積みだ。
悠長に尖閣問題を語っているひまはない。
なぜ今さらになってこういうことで騒ぐのか、個人的には関心がない」
と話した。
』
「ここに日本政府に丁重に警告する」
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