2012年9月15日土曜日

邦人襲撃、日本企業のCM放送中止……広がる反日の動き

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● 北京の日本大使館前で、日本政府による沖縄県・尖閣諸島国有化に抗議する反日デモの参加者=15日午前(共同)


 週末に入りいよいよ全国同時多発デモが始まった。
 20カ所、4万人に上るという。
 さて、どこまでいくか。
 この週末はガス抜きとしてやらせ、来週は抑えるというのが当局の作戦のようである。


2012/09/15 14:16 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201209/CN2012091501001248.html

中国反日デモ、各地で暴徒化 警察と衝突、スーパー壊す

 【北京、長沙、西安共同】日本政府による沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化に抗議する反日デモが15日午前、北京や上海など中国各地で発生した。

 北京の日本大使館前でデモ隊がバリケードを一部破壊、武装警察隊員と衝突するなど各地で暴徒化し、一部で警察が制御できない状態になった。

 湖南省長沙と江蘇省蘇州、陝西省西安では参加者がそれぞれ1万人規模に膨れ上がった。
 短文投稿サイトの情報を含めると少なくとも20都市で計4万人以上が参加した。

 山東省青島の日本総領事館によると、青島ではイオングループのスーパー「ジャスコ」にデモ隊が乱入、設備を破壊した。




ロイター 2012年 09月 15日 14:07 JST
http://jp.reuters.com/article/jpchina/idJPTYE88E00N20120915

中国各地で反日デモ、北京の日本大使館では一部が暴徒化

[北京 15日 ロイター] 日本政府による尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化に反対する数千人のデモ隊が15日、中国・北京の日本大使館前の道路を占拠し、デモ隊の一部が石やペットボトルを投げるなどして暴徒化した。

 大使館前では武装警察がバリケードを張って対応に当たったが、大使館への乱入を試みようとしたとみられるデモ隊と警察との間でもみ合いも発生した。

 デモの参加者は、
 「われわれの島を返せ。日本の悪人は出ていけ」などと叫んで抗議。
 横断幕の中には「母国のために日本と戦争を始めるべきだ」
と書かれたものもあった。

 日本国内メディアによると、大規模な反日デモは西安や蘇州、長沙、南京などでも行われた。
 中国版ツイッター「新浪微博」には、南西部の昆明で数百人のデモ隊が横断幕や国旗を持って行進している写真が投稿された。

 大規模な反日デモの発生で日中間の緊張がさらに高まる中、日本の玄葉光一郎外相は15日朝、尖閣問題に対応するため、訪問先のオーストラリアから日程を切り上げて帰国した。




ウォールストリートジャーナル 2012年 9月 15日 16:05 JST
http://jp.wsj.com/World/China/node_512777

中国で大規模な反日デモ 北京の日本大使館周辺で一部が暴徒化

 【北京】中国では15日、日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化に反発する抗議行動が激化し、数千人の中国人が北京の日本大使館にプラスチック製のボトルやごみなどを投げつける騒ぎとなった。


●北京の日本大使館周辺での反日デモ(15日)

 北京中心部の日本大使館周辺では、数百人の警官隊が治安維持にあたった。
 デモ隊は大使館を警護する警官隊に非難を浴びせた。

 デモ隊は「日本の帝国主義をぶち壊せ」と叫びながら、大使館地区を行進した。
 中国の国歌を歌う者もいれば、故毛沢東主席の肖像を掲げる者もいた。
 若いデモ参加者のなかには、日本大使館の外の木に登り、上から犬の絵を描いた日本の国旗をかざしたりした。

 ここ数週間、中国・広東省の深センでは暴力を交えた抗議活動が繰り広げられている。
 当地では暴徒が日本車を破壊したりした。
 今週末には上海でも大規模な抗議行動が予想されている。

 中国が14日、海洋の権益を守るため6隻の監視船を日中間で領有権争いが起きている尖閣諸島(中国名:釣魚島)の海域に送り込んだことから、両国間の緊張が一段と高まった。

記者: Brian Spegele




jiji.com 2012/09/15-15:21
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012091500189

反日デモ、2万人に拡大=日本大使館前、混乱収まらず
-北京で最大規模に・中国


 【北京時事】日本政府による沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化に抗議し、中国の首都北京の日本大使館前を占拠して展開された反日デモは15日午後も続き、参加者は2万人以上に達した。
 北京での反日デモとしては、靖国神社参拝問題などを受けた2005年4月のデモ(1万人規模)を超え、1972年の日中国交正常化以来最大規模に拡大した。

 デモ隊は15日午前、若者らに理性的な行動を求めた公安当局の規制を振り切って大通りを埋め尽くし、
 「釣魚島は中国のものだ」
 「小日本を打倒しろ」
などと気勢を上げた。
 ペットボトルやごみを大使館めがけて投げたり、大使館内に乱入しようとしたりするなど暴徒化。
 計2000人以上の武装警察部隊や特殊警察などがバリケードを築いて対抗、激しいもみ合いとなった。

 午後に入り、公安当局はさらに多くの警官らを投入し、デモ隊を分断させ沈静化させようとした。
 しかし、ペットボトルを投げたり大声を上げたりする行為が続いており、大使館前での混乱は収まっていない。




JNNニュース




ANNニュース




ANNニュース



 ひどく燃え上がると当局としては何らかの行動に移らねばならない。
 海監船あたりを数隻送ったくらいでは、収まるまい。
 さあて、どうするか。



レコードチャイナ 配信日時:2012年9月15日 11時9分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64683&type=0

<尖閣問題>邦人襲撃、日本企業のCM放送中止……広がる反日の動き―中国

 2012年9月14日、日本政府による尖閣諸島の魚釣島など3島買収を受け、中国では反日デモや邦人襲撃事件が相次いでいる。
 中国新聞社などが伝えた。

 上海の日本領事館によると、道を歩いていた日本人の一団が襲撃される事件があった。
 ラーメンをかけられて目を負傷、メガネを奪われるなどの被害が出ている。
 他にも一般の日本人が襲撃された事件が数件あったとして、在中邦人に注意を呼び掛けている。

 14日、中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は邦人襲撃事件について、
 「中国人民は日本政府による中国の主権を侵害する行動、日本右翼勢力による挑発を強く不満に感じ、反対している。
 ただしこれは日本人民に向けられたものではない。
 在中邦人の権利は法律に基づき保護される。
 我々も中国人民は法に従い、理性的に関連する訴えを表現するよう求めている」
と発言した。

 また邦人襲撃事件以外でも、日本への反発は広がりを見せている。
 中国中央テレビ(CCTV)の第1、第4、ニュースチャンネルは日本企業のCMを放送停止することを決めた。
 すでに支払い済みのCM料の扱いなどについては明らかとなっていない。




レコードチャイナ 配信日時:2012年9月14日 15時16分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64661

<尖閣問題>
現地日本人の暴行被害、「日本の自業自得」
「一般人に罪はない」意見さまざま―中国版ツイッター

 2012年9月13日、日本による尖閣諸島国有化を受け、日本人が中国で暴行を受けるなどの被害に遭うケースが出ていることが分かった。
 香港の衛星TV局・フェニックステレビの報道。

 日本駐上海領事館によると12日夜、上海市の街頭で日本人男性が殴られて負傷するという事件が発生した。 
 こうしたケースは他にも確認されており、同市内では邦人4人が負傷しているという。

 各地で反日デモも多く実施されているが、こうした状況に一般の中国人はどう考えているのだろうか?
 “中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトで声を拾った。
 やみくもに反日行動を支持する意見ばかりではなく、意見はさまざまに割れている。
 以下、代表的な意見。

「そうさ殴ってやるさ。
 それがどうしたっていうんだ!
 出ていかないなら殴るぞ!」
「これは自業自得です」
「日本は自身の悪行に対する代償を冷静に受け止めよ」
「日米両国は国際社会での影響力を維持するために、自国民の安全には無頓着なんですね」
「民間人に波及すべき問題ではないとはいえ、どうしてもこらえきれない怒りもあるだろう。
 死なせさえしなければ発散してもいいのではないだろうか」
「この件で上海に対する印象が変わった。
 中国で最も外国崇拝の濃厚な土地柄だと思っていたのだが」

「こういうのは賛成しない」
「外国からの客人は丁重に扱わないと」
「民間レベルでの衝突って必要かな?
 日本にも多くの中国人がいるわけだが」
「絶対よろしくない、この愚昧さは義和団の乱と何の違いもない(※義和団の乱:清代に起こった列強排斥運動)」
「上海の人って野蛮なんだな」
「愛国主義の旗のもと、実際は乱痴気騒ぎしているだけ。
 日本に住む同胞たちの立場も考えるべき」
「これは愛国心から来る行動ではない、単なる個人的な憂さ晴らしだろう。
 国家間の情勢に面倒を増すだけだ」
「絶対的に野蛮人の仕業だ、政治問題を個人にぶつけるとは?!」

「戦争は残酷で、あってはならないものだ。
 現代に生きる人々、特に若者には想像もつかないだろうが、身近な家族や友人が戦争のために失われてしまうやるせなさとはいかなるものか。
 中国にいる日本人も日本にいる中国人も目下、戦々恐々とした日々を過ごしていることと思うが、このような暴力事件は起こってはならないのである。
 みなさんどうか冷静に。
 愛する人を守る、それだけで十分にすばらしいことではないですか」

「“愛国者”が機に乗じて騒いで、周囲にあきれられていますよ。
 中国にいる日本人の多くはわれわれのよき友人であり、とても謙虚で仕事熱心で責任感のある人たちです。
 みんなそれぞれ自分の本分を全うして、他人を尊重しましょう!
 上海のイメージを壊さないでください!
 一般人には罪はないのです!」


 煽っているのは政府当局であろう。
 が、その政府はいまのところ何らの行動を起こしていない。
 この動きがさらに大きくなると行動しない当局の軟弱な態度を批判するようになる。
 中国というコップの中で、怒りが沸騰しはじめる。
 政府はそうなったとき、この怒りを鎮められるか。
 それとも爆発して、コップを壊すか。
 中国当局はどうしたいと思っているのかが問題になる。
 どうも当局はまだ、結論を出しかねているようである。
 あくまでこれは中国のこと。
 日本は遠くから静観しているしかない。

 一方、日本政府はどう考えているのか。
 思うに、もし下火になったらエネルギー補給のつもりでチョッカイだすかもしれない。
 なるべく、その火を消さないようにしていくつもりではないだろうか。
 下手に終わってしまったら、せっかくのチャンスをつぶすことになる。
 そのチャンスとはなにか。
 いい方向に転ぶか、悪い方向に倒れるかは別にして、日中の未来を占ううえでの最高のケーススタデイができるということである。
 ここから学ぶものは、将来的に日中が外交していく際の肥料になる。
 よって結果がどう出るにしろ、ちょうど対韓国と同じように、最低で半年、できれば1年この状態を引っ張りたいだろう。
 少々身を切ることになってもである。

 そうしたときいったい何が問題として出てくるのか、どういう状態になるのか、これを見てみたいということだろう。
 今、強制的にフタをして、またいつ復活するかわからない不安の大きな火種として残すよりも、当面のダメージはあっても安定した状態で長期的に維持できる小さな火種にまで燃やしてしまったほうがいい、
ということも考えられる。
 この問題に触れることはまた騒動の再現となりタブーと思われるほどに、今回の騒動を大きくしてしまうというのも一つの方法である。
 日本政府としては表立っては何もしないはずである。
 玉は中国にある。
 中国国内で勝手にばんばん燃え上がってくれるのが、一番いいケースだと日本政府が思っているということもあり得るだろう。
 そこから得られるもののほうが、力で抑え込んで得られるものよりも遥かに価値あるものになるはずであるから。




 「ここに日本政府に丁重に警告する」



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